僕の恋、彼の秘密 小説の感想

先日、注文していたノベライズ本「僕の恋、彼の秘密」が到着し、早速読んでみました。

「僕の恋、彼の秘密」　竹書房文庫
脚本：ラディ・ユウ　/　著：チョン・リン　/　訳：松葉梢子

文庫裏解説>>
田舎で生まれ育った17歳のティエン。趣味は読書。愛読書は「愛とは信仰なり」・・・・・。恋にうぶで純な彼は、憧れの都会で夏休みを過ごそうと、単身台北に乗り込んだ。年ごろの男の子と同じように、新たな出会いや恋に胸をときめかせ、最良の夏休みが過ごせることを夢見ている。そんな彼が、台北に到着して早々出逢ったのは“超”イケメンのバイ。誰でも魅了されてしまう不思議なバイの魅力に、ティエンも一目惚れしてしまう。ところがバイの正体は、なんと「恋は一夜限り」がポリシーの“超”プレイボーイだった！果たしてティエンの恋は実るのか?

※映画を見ていない方は大きくネタバレしています。大丈夫という方は下からどうぞ。

この本は、挿絵にも写真をふんだんに使っていて、とても読みやすくなってました。
実はもっとゆっくりじっくり読もうと努力してみたんですが、賞味2時間ほどで読み終わります(笑)
内容は殆ど映画のストーリーと同じものですが、違う点は描写が細かいと言うこと。
若干話は逸れないにしても、違いが所々見られて、これも面白いなと思いました。
一番の大きな違いは、映画では女性が一切出てきませんでしたが、小説では何人かの女性が出てくるということ。勿論名前はありませんが・・・(笑)
他にも、バイがカウンセリングに通うくだり・・・・映画では、大鏡の次にマネキン一体が出てきましたが、小説はその二つの間にマネキンの手だけというシーンがありました。キスのできないバイのためにマネキンの手にキスをするという治療法が用いられてました。
そんなばかばかしい療法に藁をもすがる思いで素直に受けるバイが何か可愛かったです。
そして、ティエンとバイが急速に仲良くなっていくシーンも映画ではあっという間でしたが、実は日が暮れるまで台北市内をバイクで何周もして過ごしていたことが判りました。
二人ともこのひとときを終わらせたくなくて、バイクから降りたくない・・・と言う所は読んでいて胸がキュンとする思いです。何だが学生の頃の恋愛を思い出させます(笑)
バイの友人であるジュンも映画では、微妙な位置というか、イマイチゲイなのかそうでないのかはっきりしない役でしたが、小説では一応バイと昔関係があり今は友人という設定でした。
バイもティエンを意識するあまり、ちょっと自分では考えられない行動をしてみたり・・・と、小説は映画では判らなかった彼らの心の内が判ってとても面白かったです。
と、そんな違いがまだまだ所々ありますので、興味のある人は是非購入して、映画との違いを楽しむのも良いかと思います。

◆おまけ
あとがきで腐女子をくすぐる言葉がありました
・・・それは
『ダンカン・チョウもまるで役柄と一体化してしまったように、最近頻繁にトニー・ヤンのことを思い出すと語っている』
いや～役から離れてダンカン/トニーじゃないですか!!
美味しすぎる話だ・・・・(笑)
そういえばダンカンはゲイバーやらゲイムービーを見て色々研究していたようですね。
もっと見てみたい・・・男と絡むダンカンを・・・(腐)